ライブ市場調査/ダウンロードライブの公演数・動員数・市場規模

2024年上半期の調査結果について

基礎調査概要

調査対象期間 2024年1月1日~6月30日
会員社数 75社(前年上半期からの増減 1減)
総公演数 16,104本 (前年上半期からの増減-271本/前年上半期比 98.3%)※2019年上半期比 107.7%
総動員数 27,292,658人(前年上半期からの増減-59,905人/前年上半期比 99.8%)※2019年上半期比 121.3%
総売上高 2840億6571万円 (前年上半期からの増減+451億0537万円/前年上半期比 118.9%)※2019年上半期比 180.5%

※新型コロナウイルス感染拡大に伴う損失を測るために、コロナ禍前の2019年との比較が可能なPDFを作成いたしました。
こちらよりダウンロードが可能ですので、ぜひご覧下さい。

2024年上半期の市場概況

①公演数および動員数は前年上半期から横ばいだが、市場規模は前年同期比118.9%に拡大している
②全体での公演数・動員数・市場規模は、いずれもコロナ前の2019年上半期を上回った。しかし公演数と動員数がいずれもコロナ前を上回った地域は、関東・東海・近畿・九州沖縄の4地域に限られ、それ以外の地域ではなおもコロナ前の水準には至っていない
③公演数は北海道・北陸信越・中国四国・九州沖縄で前年上半期より増加したが、それ以外の地域では公演数が減少している。会場規模別ではアリーナ・ライブハウスの公演数が増加したが、スタジアム公演は前年同期比で93.8%、ホール公演は同95.4%に留まった
④アリーナ公演は関東圏の新設会場の稼働(約250公演)もあり、公演数1,174(前年同期比119.9%)、動員数972.9万人(同127.4%)とさらに拡大した
⑤K-Popアーティストの公演数は380(前年同期比121.8%)と増加傾向も、アリーナ公演の減少で動員数は243.2万人(同88.3%)に留まった
⑥2024年上半期におけるチケットの総売上を総動員数で割った平均単価は、前年同期比119.1%の¥10,408となっているが、一部大規模公演のチケット価格上昇、円安の影響を受ける海外アーティストの招聘公演、一部の高額チケット等の影響が大きく、それ以外の公演の価格上昇幅は限定的とみられる

■エリア別の動向
北海道・北陸信越・中国四国・九州沖縄の4エリアで、公演数が前年上半期より増加しました。九州沖縄は公演数と動員数が初めてコロナ前の2019年上半期を上回っています。
一方、それ以外の地域では公演数が減少しています。コロナ禍以降、各エリアの中核都市に公演が偏り、それ以外のローカルな公演が増えづらい傾向が全国的に見られます。

■会場規模別の動向
スタジアムは公演数が前年同期比93.8%と減少しましたが、動員数は同103.4%と増加。アリーナは関東圏の新設会場の稼働(約250公演)もあり、公演数が前年同期比119.9%、動員数が同127.4と拡大しています。ライブハウスも公演数・動員数で初めてコロナ前の2019年上半期を上回りました。
一方、ホールは前年上半期より公演数が331減少し、動員数も58.9万人の減少となっており、会場数の減少が一因と見られます。

スタジアム : 公演数150 動員数555万人 (2019年上半期:公演数120 動員数369万人)
アリーナ : 公演数1,174 動員数972万人(2019年上半期:公演数728 動員数571万人)
ホール : 公演数6,521 動員数778万人(2019年上半期:公演数5,983 動員数823万人)
ライブハウス : 公演数7,421 動員数304万人(2019年上半期:公演数5,983 動員数280万人)

近年、会場環境の変化が市場に及ぼす影響が拡大しており、継続して研究いたします。

■海外アーティスト公演の動向およびK-Popの現状
海外アーティストによるスタジアム公演は前年上半期の41本から50本と増加しましたが、アリーナ公演は前年上半期の184公演から123公演に減少しています。
またK-Popアーティストの公演数は、前年上半期の312本から380本まで増加しましたが、アリーナ公演の減少に伴い動員数は前年上半期より32.2万人減の243万人となりました。

<2024年上半期のK-Popアーティスト公演> ※複数アーティスト出演イベント含む
公演数:380 (全体の2.4%)
動員数:2,432,402 (全体の8.9%)
売り上げ:351.8億円 (全体の12.3%)
チケット平均単価:¥14,438(前年上半期より¥1,645上昇。K-Popを除く公演のチケット平均単価は¥10,035)

■調査方法の変更
従来の基礎調査において、動員数と市場規模のデータは「その公演を開催した会員社の所在する地域」で計上しておりましたが、会員社が所在する地域以外で実施する公演が増加しているため、2022年下半期より、動員数と市場規模のデータは「その公演が開催された地域」で計上いたします。動員数と市場規模の比較時にご留意ください。

基礎調査 基本データ

基礎調査報告書をダウンロード
調査団体名 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会
調査対象期間 2024年1月~2024年6月
会員数 75社
地域別内訳
北海道 6社東北 5社
関東 40社北陸信越 4社
東海 3社近畿 9社
中国四国 4社九州沖縄 4社

年間公演回数
(単位:本)

1. 総公演数
16,104(98.3%)

2. 地域別公演数
北海道 682(116.4%)
東北 847(97.1%)
関東 6,986(97.6%)
北陸信越 562(101.3%)
東海 1,377(93.9%)
近畿 3,459(94.1%)
中国四国 942(108.4%)
九州沖縄 1,221(108.2%)
その他 2(66.7%)
オンライン 26(40%)

3. 都道府県別公演数

北海道 北海道682(116.4%)
東北 青森59(100%) 秋田37(80.4%) 岩手69(89.6%)
宮城565(100%) 山形42(105%) 福島75(88.2%)
関東 東京5,344(95.5%) 神奈川1,004(112.1%) 千葉236(100.9%)
埼玉 215(86%) 群馬45(104.7%) 栃木58(113.7%)
茨城59(101.7%) 山梨25(89.3%)
北陸信越 新潟210(109.9%) 長野106(84.1%) 富山44(110%)
石川170(103%) 福井32(97%)
東海 愛知1,095(90.6%) 静岡186(100%) 岐阜53(155.9%)
三重43(113.2%)
近畿 大阪2,714(93.3%) 京都276(104.9%) 兵庫312(82.5%)
和歌山46(121.1%) 奈良61(148.8%) 滋賀50(106.4%)
中国四国 岡山175(105.4%) 広島332(97.9%) 鳥取30(120%)
島根29(120.8%) 山口50(131.6%) 香川159(112.8%)
徳島22(104.8%) 愛媛96(121.5%) 高知49(136.1%)
九州沖縄 福岡783(104.1%) 佐賀30(111.1%) 大分27(128.6%)
長崎54(174.2%) 熊本116(113.7%) 宮崎32(200%)
鹿児島54(96.4%) 沖縄125(101.6%)
その他 その他2(66.7%)
オンライン オンライン26(40%)

4. 会場規模別公演数(国内アーティスト)

スタジアム 100(84%)
アリーナ 1,051(132.2%)
ホール 6,090(93.5%)
ライブハウス 7,126(103.3%)
野外 159(66.8%)
オンライン 24(36.9%)
その他(インストアイベント、イベントスペース、ショッピングモール、カフェ、ギャラリー、展示場、演芸場、教会、船上、小劇場、寄席など) 547(78.6%)
15,097(98.5%)

5. 会場規模別公演数(海外アーティスト)

スタジアム 50(122%)
アリーナ 123(66.8%)
ホール 431(136%)
ライブハウス 295(110.5%)
野外 2
オンライン 2
その他(インストアイベント、イベントスペース、ショッピングモール、カフェ、ギャラリー、展示場、演芸場、教会、船上、小劇場、寄席など) 104(43.3%)
1,007(96%)

6. ジャンル別公演数(国内アーティスト)

ロック・ポップス 11,567(100.4%)
歌謡曲・演歌 267(128.4%)
ジャズ・フュージョン 72(104.3%)
クラシック 303(145.7%)
パフォーミングアーツ(ミュージカル、バレエ、オペラ、レビューショー、伝統芸能、お笑い、演劇、舞踊、ダンス、フィギュアスケートなど) 2,219(87.6%)
その他(ライブ映像の上映、握手会やトークイベント、展示会やスポーツ、ゲーム大会など) 669(84.5%)
15,097(98.5%)

7. ジャンル別公演数(海外アーティスト)

ロック・ポップス 640(94.1%)
歌謡曲・演歌 0
ジャズ・フュージョン 72(257.1%)
クラシック 21(100%)
パフォーミングアーツ(ミュージカル、バレエ、オペラ、レビューショー、伝統芸能、お笑い、演劇、舞踊、ダンス、フィギュアスケートなど) 133(61.6%)
その他(ライブ映像の上映、握手会やトークイベント、展示会やスポーツ、ゲーム大会など) 141(135.6%)
1,007(96%)

8. 海外アーティスト国籍別公演数

北米 261(61.8%)
中南米 6(31.6%)
欧州 267(114.6%)
アジア・オセアニア 68(200%)
韓国 380(121.8%)
アフリカ 2
その他・複合 23(79.3%)
1,007(96%)

年間動員数
(単位:人)

1. 総動員数
27,292,658(99.8%)

2. 地域別動員数
北海道 770,665(122.6%)
東北 739,102(95.8%)
関東 13,928,734(96%)
北陸信越 565,161(108.4%)
東海 2,428,078(120.7%)
近畿 6,107,887(91.3%)
中国四国 735,693(102.9%)
九州沖縄 1,926,272(132.6%)
海外 400(57.1%)
オンライン 90,666(178.2%)

3. 会場規模別動員数(国内アーティスト)

スタジアム 3,518,481(92%)
アリーナ 8,489,635(137.9%)
ホール 7,097,039(91.1%)
ライブハウス 2,906,876(120.3%)
野外 873,075(114.5%)
オンライン 89,075(175.1%)
その他(インストアイベント、イベントスペース、ショッピングモール、カフェ、ギャラリー、展示場、演芸場、教会、船上、小劇場、寄席など) 160,557(8.9%)
23,134,738(101.5%)

4. 会場規模別動員数(海外アーティスト)

スタジアム 2,039,454(131.4%)
アリーナ 1,240,115(83.6%)
ホール 685,346(117.1%)
ライブハウス 141,498(143.7%)
野外 0
オンライン 1,574
その他(インストアイベント、イベントスペース、ショッピングモール、カフェ、ギャラリー、展示場、演芸場、教会、船上、小劇場、寄席など) 49,933(6%)
4,157,920(91.4%)

5. ジャンル別動員数(国内アーティスト)

ロック・ポップス 19,033,489(113.2%)
歌謡曲・演歌 710,049(169%)
ジャズ・フュージョン 35,771(96.7%)
クラシック 473,832(158.5%)
パフォーミングアーツ(ミュージカル、バレエ、オペラ、レビューショー、伝統芸能、お笑い、演劇、舞踊、ダンス、フィギュアスケートなど) 1,951,222(86.5%)
その他(ライブ映像の上映、握手会やトークイベント、展示会やスポーツ、ゲーム大会など) 930,375(31.2%)
23,134,738(101.5%)

6. ジャンル別動員数(海外アーティスト)

ロック・ポップス 3,813,854(107.8%)
歌謡曲・演歌 0
ジャズ・フュージョン 30,382(103%)
クラシック 21,433(102.6%)
パフォーミングアーツ(ミュージカル、バレエ、オペラ、レビューショー、伝統芸能、お笑い、演劇、舞踊、ダンス、フィギュアスケートなど) 180,672(32.3%)
その他(ライブ映像の上映、握手会やトークイベント、展示会やスポーツ、ゲーム大会など) 111,579(27.8%)
4,157,920(91.4%)

7. 海外アーティスト国籍別動員数

北米 878,707(87.8%)
中南米 4,315(38.3%)
欧州 641,320(111%)
アジア・オセアニア 101,119(309.3%)
韓国 2,432,402(88.3%)
アフリカ 405
その他・複合 99,652(58.3%)
4,157,920(91.4%)

市場規模
(単位:円)

1. 総売上額
284,065,714,146(118.9%)

2. 地域別売上額
北海道 7,246,051,878(132.8%)
東北 6,714,798,130(103.1%)
関東 155,709,551,298(123.3%)
北陸信越 4,779,980,363(98.9%)
東海 23,445,691,309(138.7%)
近畿 63,015,011,213(103.2%)
中国四国 5,274,391,233(98.9%)
九州沖縄 17,650,787,520(141.9%)
海外 1,400,000
オンライン 228,051,200(133.1%)

3. 著作権使用料総額
4,103,998,366(129.8%)