ACPCとは?コンサートプロモーターズ協会の紹介
1. 事業の実施状況
(1) ライブ・エンタテインメント事業に関する調査・研究
①正会員市場規模調査
正会員を対象に市場(事業)規模及び実施公演等に関する調査を行った。
調査方法:アンケート調査(会員社71社:前年同期比+2社)
第1回:令和2年7月実施 対象期間:令和2年1月~令和2年6月までの上半期
第2回:令和3年1月実施 対象期間:令和2年7月~令和2年12月までの下半期
集計結果:令和2年1月~令和2年12月(通年)
公演本数:10,637本(前年比 33.4%)
観客動員数:約1,086万6千人(前年比 21.9%)
②ライブ・エンタテインメント事業における消費者保護の調査・研究
チケット不正転売禁止法成立を受け、チケット転売サイト等での不正なチケット転売問題への対策について、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンピュータ・チケッティング協議会等の関係団体や電子チケット事業者等と協力してチケット適正流通協議会を立ち上げ、ホームページでの情報発信や啓発活動を行い、消費者保護活動を行った。
③野外フェス等の経済波及効果測定
*新型コロナウイルスの影響による事業見直しにより実施を見送った。
④海外で開催されるライブ・エンタテインメントの調査・研究
*新型コロナウイルスの影響による事業見直しにより実施を見送った。
⑤ライブ・エンタテインメント事業における障害者対応の調査・研究
*新型コロナウイルスの影響による事業見直しにより実施を見送った。
⑥新型コロナウイルス対策の調査・研究(新規)
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策ガイドラインの策定等、音楽関連団体との連携を図り、情報の収集・共有につとめ、会員社の公演開催に向けた支援を行った。
また会員社が公演開催に向けて補助金制度(J-LODlive)に申請を行う際の、申請書類確認等のサポート業務(J-LODlive 申請サポートセンター)を行った。申請サポート業務は令和3年度も継続して行う。
J-LODlive 申請サポートセンター
・業務期間:令和2年5月27日~令和3年3月31日
・採択件数:10,306 件
・交付決定額:約517億4千万円(補助金全体予算のうち、約60%)
⑦ライブ・エンタテインメント ラボによるライブ・エンタテインメント関連案件の調査・研究
活動開始より5年目を迎えたライブ・エンタテインメントラボにて、下記等のライブ・エンタテインメント関連事案の調査研究を行った。
・ACPC におけるスタジアム・アリーナ等に関する調査研究の支援
・ライブ・エンタテインメント白書製作協力
(日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟とライブ・エンタテインメント調査委員会を組織)
・その他 ACPC 調査研究事業に関する協力 等
(2) ライブ・エンタテインメント事業に関する研修会・セミナー等の開催
*新型コロナウイルスの影響による事業見直しにより実施を見送った。
(3) ライブ・エンタテインメント事業に関する教育及び就職支援事業
①東京工科大学メディア学部への寄附講座実施
人材育成支援及び文化・社会貢献の一環として、平成19年度より開設した寄附講座「ライブ・エンタテインメント論」を今年度も継続して実施し、令和2年9月29日から令和3年1月21日まで全13回の講義を行った。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、基本的にはオンライン講義とし、対面形式で行う場合は教室での受講者数を制限するなど、対策を講じて講義を行った。
日時 | 講師 | 所属/職業 | 講義形式 | |
---|---|---|---|---|
1 | 令和2年9月29日 | 佐々木 和郎 | メディア学部教授 | オンライン |
吉岡 英樹 | メディア学部講師 | |||
2 | 令和2年10月6日 | 松尾 健司 | (株)J-WAVE | オンライン |
3 | 令和2年10月13日 | 奥谷 達夫 | 吉本興業(株) | オンライン |
4 | 令和2年10月20日 | 土屋 敏男 | 日本テレビ放送網(株) | オンライン |
5 | 令和2年10月27日 | 夏目 公一朗 | (株) ソニー・ミュージックエンタテインメント | オンライン |
6 | 令和2年11月10日 | 美藤 宏一郎 | (株)エムアップ | 対面 / オンライン |
7 | 令和2年11月17日 | 吉田 雄生 | (株)ワタナベエンターテインメント | オンライン |
8 | 令和2年12月1日 | 松任谷 正隆 | 音楽プロデューサー | 対面 / オンライン |
9 | 令和2年12月8日 | 目黒 敦 | ウォルト・ディズニー・ジャパン(株) | オンライン |
10 | 令和2年12月15日 | 小橋 賢児 | LeaR(株) | オンライン |
11 | 令和2年12月22日 | 久保田 淳 | 東京フットボールクラブ(株) | オンライン |
12 | 令和3年1月20日 | 伊藤 亜由美 | (株)クリエイティブオフィスキュー | オンライン |
13 | 令和3年1月21日 | 堀 義貴 | (株)ホリプロ オンライン | オンライン |
(敬称略)
②日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校への就職支援事業
就職支援に関する事業を継続して行った。
【企業セミナー】
・令和2年11月24日:ミュージックカレッジ在籍1年生対象 / 会場:中野サンプラザ
【その他】
企業紹介、求人情報の提供等
③昭和音楽大学との産学連携事業の実施
産学連携講座「ライブビジネスと社会」に対し講師を派遣するなど、令和2年10月1日~令和3年1月21日(全14回)にわたり、人材育成支援を行った。
*新型コロナウイルスの影響により、昭和音楽大学主導による講義構成および運営に切り替えて実施した。
④近畿大学文芸学部への寄附講座の実施
ライブ・エンタテインメント分野における人材育成支援および文化振興の観点から、近畿大学文芸学部の協力を得て、「プロデュース論」において寄附講座を開講した。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン講義とし、従来より講義回数を縮小しての実施となった。
日時 | 講師 | 所属/職業 | 講義形式 | |
---|---|---|---|---|
1 | 令和3年1月18日 | 西田 二郎 | 讀賣テレビ放送(株) | オンライン |
(敬称略)
⑤筑波大学情報学群への連携講座「ライブ・コンテンツ論」の実施
*新型コロナウイルスの影響を受け、筑波大学担当者との協議のうえ実施を見送った。
⑥群馬県立女子大学文学部への寄附講座の実施(新規)
今年度より全 15 回の寄附講座「音楽産業と文化・社会」を開講予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、群馬県立女子大学担当者と協議のうえ、回数及び講義形式を変更して実施した。
日時 | 講師 | 所属/職業 | 講義形式 | |
---|---|---|---|---|
1 | 令和2年12月3日 | 市川 まどか | (株)エフエム群馬 | オンライン |
西嶋 章行 | (株)ディスクガレージ | |||
2 | 令和3年1月21日 | 鬼頭 隆生 | (一社)コンサートプロモーターズ協会 | オンライン |
(敬称略)
⑦青山学院大学青山スタンダード教育機関への寄附講座実施(新規)
青山学院大学大山スタンダード教育機関において、スポーツ・エンターテイメントの経済・社会的価値を理解し、業界で活躍できる人材育成を目的として、令和2年9月17日~令和3年1月14日(全15回)にわたり「スポーツ・エンターテイメント・ビジネス」を開講した。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、基本的にはオンライン講義とし、対策を講じて講義を行った。
日時 | 講師/所属(職業) | テーマ | 講義形式 | |
---|---|---|---|---|
1 | 令和2年9月17日 | オリエンテーション | - | 収録 |
2 | 令和2年9月24日 | 長井 延裕 (ACPC 常務理事) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスとは~ライブエンタテインメントを中心に | オンライン |
3 | 令和2年10月1日 | 長井 延裕 (ACPC 常務理事) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスとは~スポーツを中心に | オンライン |
4 | 令和2年10月8日 | 中西 健夫 (ACPC 会長) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネス~地域コミュニティ活性化✕スポーツ・エンタテインメント | オンライン |
5 | 令和2年10月15日 | 岡田 明 (日本 IBM(株)) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材その1(スポーツ・エンタテインメント×ICT) | オンライン |
6 | 令和2年10月22日 | 岡田 優介 (アースフレンズ東京 Z) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材その2(日本のプロスポーツ) | オンライン |
7 | 令和2年10月29日 | 岡田 真理 (スポーツライター) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められるもの~プロスポーツの社会貢献 | オンライン |
8 | 令和2年11月5日 | 近藤 憲彦 ((株)フジテレビジョン) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その3(スポーツ・エンタテインメント×TV) | オンライン |
9 | 令和2年11月12日 | 荒川 佑二 ((株)NexTone) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その4(知的財産権) | オンライン |
10 | 令和2年11月19日 | 三浦 泰年 (サッカー元日本代表) 中西 健夫 (ACPC 会長) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その5 (スポーツと国際社会~ピッチレベルから見た世界・社会) |
オンライン |
11 | 令和2年11月26日 | 橋 克弘 (文筆家・放送作家) |
エンタテインメントと社会のかかわり ~大衆芸能と生活文化「日本の芸能」 |
オンライン |
12 | 令和2年12月3日 | 村上 元春 笹井 裕子 (ぴあ(株)) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その6(メディアから見た日本のスポーツ・エンタテインメントの未来) | オンライン |
13 | 令和2年12月10日 | 渡邉 賢一 ((株)XPJP) 高木 美香 (経済産業省) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その7(地域の魅力創り、とは?) | オンライン |
14 | 令和2年12月17日 | 節丸 雅矛 ((株)ニッポン放送) 五味 大輔 (スカパーJSAT(株)) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像その8 (スポーツ・エンタテインメント✕メディアのミライ) |
オンライン |
15 | 令和3年1月14日 | 丸山 正温(SAM) (TRF /ダレデモダンス主宰) |
スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人 材像その9(エンタテインメント✕社会貢献)+総括 |
オンライン |
(敬称略)
⑧その他の講師派遣実績
日時 | 派遣先 | 講師 | |
---|---|---|---|
1 | 令和2年10月27日 | 日本音楽出版社協会 著作権管理者養成講座 | ACPC 中西会長 |
2 | 令和2年10月28日 | 明治大学 | ACPC 中西会長 |
3 | 令和2年11月5日 | 2020 音楽ビジネスの学校 | ACPC 中西会長 |
4 | 令和2年12月4日 | 尚美学園大学 | ACPC 事務局 鬼頭 |
(4) ライブ・エンタテインメント事業に関する情報の収集及び提供
①機関誌「A.C.P.C. navi」の発行
*新型コロナウイルスの影響による事業見直しにより発行を見送った。
②ホームページの拡充
会員、関係者及び消費者に向けて時事並びに約款等を掲示するとともに、本会の運営状況等の情報開示、新型コロナウイルス対応に関する活動情報を掲載し広報の強化を図った。
③FAX NEWS およびメールの発信
ライブ・エンタテインメントに関する情報共有を目的とし、正会員に対し、事務局より適時メールニュースを発信した。また、新型コロナウイルス対応に関する最新情報および活動情報を発信した。
④会報等の収集
(5) ライブ・エンタテインメント事業に関する内外関係機関等との交流及び協力
①「第17回東京国際ミュージックマーケット(17th TIMM)」の制作・運営協力
(一財)音楽産業・文化振興財団及び経済産業省が主催するイベント内のオンラインビジネスセミナーにおいて、共催セミナーを開催した。
名 称:第17回東京国際ミュージックマーケット(17th TIMM)
形 式:オンライン開催
会 期:令和2年11月4日(月)~6日(水)
内 容:(1)商談会 (2)ビジネスセミナー (3)ショーケース配信ライブ
・ACPC 共催セミナー
タイトル:#LetTheMusicPlay~コロナ禍における欧州各国のライブ・エンタテインメント~
開催日時:令和2年11月5日(木)15:00~16:00
概 要:各国のライブ・エンタテインメント産業に深刻な影響を及ぼしている新型コロナウイルス。本セミナーでは、イギリスを主としたヨーロッパ諸国における現況をレポートしながら、政府によるライブ・エンタテインメント産業への支援策の状況、プロモーター、ファシリティプロバイダー、団体、各レイヤーで講じられる対応策を浮き彫りにし、ライブ・エンタテインメント産業におけるコロナ共生時代を考える。
パネリスト:Greg Parmley (Managing Director at International Live Music Conference /Chair of the UK Live Music Group)
John Langford (President of the European Arena Association /Chief Operating Officer AEG Europe)
Mark Davyd (Music Venue Trust CEO & Founder)
藤本 ミツヤ氏 (モデレーター:Brave Little Tunes 代表)
②日本トップリーグ連携機構(JTL)とのアリーナの有効活用に関する協議・連携
東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うアリーナ新設や、政府が発表した 2025 年までに全国 20 カ所のスタジアム・アリーナを整備する地域活性化構想を踏まえ、利用者としての立場からアリーナの有効活用や稼働率向上に向けJTLとの連携を図ることを目的に設立した(一社)Entertainment Committee for STADIUM・ARENA(略称 ECSA)において、以下の活動を行った。
➤スポーツビジネスジャパン 2020 オンライン
日 時:2020年10月7日(水) *オンライン開催
内 容:トークセッション「コロナ禍におけるライブ・エンタテインメントのあり様」
登壇者: | 村上 元春(ぴあ株式会社 取締役執行役員) 田山 順一(ECSA プロジェクトマネージャー) 長井 延裕(モデレーター:ECSA プロデューサー) |
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➤Japan Sport Week 内開催/ スポーツビジネス産業展
日 時:2021年2月26日(金)
会 場:幕張メッセ
内 容:特別講演 「なぜ今スタジアム・アリーナか?」
登壇者: | 五十嵐 信哉(株式会社竹中工務店 先進構造エンジニアリング本部長) 伊藤 圭史(play ground 株式会社 代表取締役社長) 本村 修氏(株式会社キョードー東京 営業本部 部長) 田山 順一(ECSA プロジェクトマネージャー) |
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(敬称略)
③Act Against AIDS
協力団体として運営に関する協議に参加した。
なお、平成5年から活動を開始したAAAエイズ啓発活動は、令和2年9月をもって活動を終了した。
(6) ライブ・エンタテインメント事業に関する知的財産権の維持・管理及び保全
一般社団法人日本音楽著作権協会演奏部と実務における課題について協議するため、定期的に担当者による運用調整委員会を開催した。また、担当役員が出席して定期的に開催される連絡協議会においては、使用料規定改訂に向けた協議を継続的に行った。
(7) ライブ・エンタテインメント事業に関する音楽著作物の使用許諾申請及び楽曲報告等の手続代行業務
一般社団法人日本音楽著作権協会との団体協定に基づき、会員が開催する公演で使用される音楽著作物の使用許諾申請、支払、楽曲報告の手続代行業務を行った。
(8) ライブ・エンタテインメント事業に関する苦情処理及び相談
ライブ・エンタテインメント約款を、本会並びに会員社、また各プレイガイド等の媒体を利用して消費者に向けた普及・啓発活動を行った。また、チケット高額転売に関する一般のお客様からの苦情・問合せを集約し、関係各所との情報共有を行った。
(9) ライブ・エンタテインメント事業に関する各種代行業務
①保険制度の実施及び研究
②フラワーシップサービスの実施
(10) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
協会が取り組む活動を社会に対して発信していくための広報活動を、ホームページを中心に行った。
役員等に関する事項(令和3年3月31日時点)役 職 | 氏 名 | 所 属 |
---|---|---|
会 長 | 中西健夫 | (株)ディスクガレージ |
副 会 長 | 伊神 悟 | (株)サンデーフォークプロモーション |
専務理事 | 鏡 孝彦 | (株)グリーンズコーポレーション |
常務理事 | 清水直樹 | (株)クリエイティブマンプロダクション |
辻居幸一 | 中村合同特許法律事務所・弁護士 | |
長井延裕 | (一社)コンサートプロモーターズ協会 | |
横山和司 | (株)ホットスタッフ・プロモーション | |
若林良三 | (株)ウエス | |
理 事 | 荒木伸泰 | (株)キャピタルヴィレッジ |
上田博之 | (株)サウンドクリエーター | |
岡田 哲 | (株)夢番地 | |
岡本有史 | (株)キョードー東京 | |
加来聖子 | (株)GAKUONユニティ・フェイス | |
倉田哲伸 | (株)キョードー西日本 | |
後藤新治 | (株)キョードー北陸 | |
齋藤 誠 | (株)キョードー大阪 | |
佐藤寿彦 | (株)ジー・アイ・ピー | |
田辺 博 | (株)キャンディープロモーション | |
玉乃井欣樹 | (株)デューク | |
田山順一 | (株)ブルーモーメント | |
遠山 豊 | (株)プロマックス | |
長澤通孝 | (株)ウドー音楽事務所 | |
舟津洋輔 | (株)ビッグイヤーアンツ | |
山中達也 | (株)ソーゴー東京 | |
監 事 | 永田友純 | (株)ホットスタッフ・プロモーション |
山崎芳人 | (株)キョードー東京 |