ACPCとは?コンサートプロモーターズ協会の紹介
1. 事業の実施状況
(1) ライブ・エンタテインメント事業に関する調査・研究
①正会員市場規模調査(毎年実施)
正会員を対象に市場(事業)規模及び実施公演等に関する調査を行った。
調査方法:アンケート調査(会員社67社)
第1回:令和元年7月実施/対象期間:平成31年1月~令和元年6月までの上半期
第2回:令和2年1月実施/対象期間:令和2年7~12月までの下半期
集計結果:平成31年1月~令和元年12月(通年)
公演本数/31,889本 (前年比101.3%)
観客動員数/49,545千人(前年比101.9%)
②ライブ・エンタテインメント事業における消費者保護の調査 研究(継続)
チケット不正転売禁止法成立を受け、チケット転売サイト等での不正なチケット転売問題への対策について、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンピュータチケッティング協議会等の関係団体や電子チケット事業者等と協力してチケット適正流通協議会を立ち上げ、ホームページでの情報発信や啓発活動を行い、消費者保護活動を行った。
③野外フェス等の経済波及効果測定(継続)
ライブ・エンタテインメント市場が成長を続けているなか、地方創生政策や音楽文化振興への貢献を示すデータとして、各地で行われている主要な野外フェス等の経済波及効果の測定を行った。
<調査対象>
- WILD BUNCH(令和元年8月23~25日@山口きらら博記念公園)
- THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL(令和元年10月5~6日@鹿児島県鹿児島市 桜島多目的広場&溶岩グラウンド)
- VIVA LA ROCK 2019(令和元年5月3~6日@さいたまスーパーアリーナ)
- SWEET LOVE SHOWER 2019(令和元年8月30日~9月1日@山中湖交流プラザきらら)
④ライブ・エンタテインメントラボによるライブ・エンタテインメント関連案件の調査 研究(継続)
活動開始より4年目を迎えたライブ・エンタテインメントラボにて、下記等のライブ・エンタテインメント関連事案の調査研究を行った。
- 働き方改革法案に関する国会対策
- ACPCにおけるアリーナ・文化施設等に関する調査研究の支援
- ライブ・エンタテインメント議員連盟地域文化振興施策分科会への研究支援ライブ
- エンタテインメント白書製作協力(日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟とライブ・エンタテインメント調査委員会を組織)
- その他ACPC調査研究事業に関する協力
⑤海外で開催されるライブ・エンタテインメントの調査研究(継続)
海外で行われるライブ・エンタテインメントのイベントに会員者を派遣し、現地での開催状況を視察した。視察内容をレポートにまとめ、今後の業務に生かすべく会員者間で共有した。
<実績>
- COACHELLA VALLEY MUSIC AND ARTS FESTIVAL 2019 (JTB/Duo主催)…8社17名
⑥ライブ・エンタテインメント事業における障害者対応の調査研究(新規)
公演運営における障害者への対応について、会員間および会場等と情報を共有するなど、対応の統一化を図るための調査研究を行い、後述の本会研修会でもテーマとして取り上げ、会員社間での情報共有協議を行った。
■調査協力:株式会社ミライロ
⑦ライブ・エンタテインメント事業における働き方改革への対応に向けた調査研究(新規)
労働時間管理や就業環境の整備など、舞台製作事業者との連携を図りながら、働き方改革への対応に向けた調査研究を行った。
(2) ライブ・エンタテインメント事業に関する研修会 セミナー等の開催
スポーツにおけるバリアフリー等の障害者対応を体験するため、Jリーグ・ガンバ大阪の協力を得て研修会を行った。
日 時:平成31年4月9日(火)15:30~23:00
会 場:パナソニックスタジアム吹田
登壇者:ACPC会長 中西健夫/(一社)日本トップリーグ連携機構 理事・事務局長 田口禎則様/(株)ガンバ大阪 代表取締役 山内隆司様/(株)ミライロ 岸田ひろ実様
参加者:29社 140名
(3) ライブ・エンタテインメント事業に関する教育及ひ就職支援事業
①東京工科大学メディア学部への寄附講座実施
人材育成支援及び文化 社会貢献の一環として、平成19年度より開設した寄附講座「ライブ・エンタテインメント論」を今年度も継続して実施し、令和元年10月1日から令和2年1月21日まで全14回の講義を行った。
テーマ | 講師 | 所属/職業 |
---|---|---|
オリエンテーション | 佐々木和郎 | メディア学部教授 |
吉岡 英樹 | メディア学部講師 | |
ライブ・エンタテインメントの現状と未来 | 中西健夫 | ACPC / (株)ディスクガレージ |
テレビとは何か?そしてテレビはこれからどうなるのか? | 土屋敏男 | 日本テレビ放送網(株) |
アーティストプロデュース | 吉田雄生 | (株)ワタナベエンターテインメント |
ストーリーあるプロデュース ~北海道における人づくり・モノづくり・地域づくり~ |
伊藤亜由美 | (株)クリエイティブオフィスキュー |
ベンチャースピリッツ~企業から上場まで~ | 美藤宏一郎 | (株)エムアップ |
よしもととお笑いライブプロデューサーの仕事 | 奥谷達夫 | 吉本興業(株) |
音楽家、プロデューサーになる人は何が大切か | 松任谷正隆 | 音楽プロデューサー |
グローバル社会における日本のエンタテインメントの未来 | 堀義貴 | (株)ホリプロ |
ウォルトディズニーの理念 | 目黒敦 | ウォルト・ディズニー・ジャパン(株) |
スポーツで社会にどう関わるか | 久保田淳 | 東京フットボールクラブ(株) |
ラジオ・プロデューサーの仕事 | 松尾健司 | (株) J-WAVE |
アニメビジネスの最前線と課題 | 夏目公一朗 | (株)ソニー ミュージックエンタテインメント |
セカンドID 「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方 |
小橋賢児 | LeaR(株) |
(敬称略)
②日本工学院専門学校 日本工学院八王子専門学校への就職支援事業
就職支援に関する事業を継続して行った。
【企業セミナー】
1. 令和元年10月9日:ミュージックカレッジ在籍1年生対象/会場:中野サンプラザ
2. 令和元年11月1日:ミュージックカレッジ在籍1年生対象/会場:中野サンプラザ
【その他】
企業紹介、職場見学の実施、求人情報の提供等
③東放学園音響専門学校での講義カリキュラム実施
人材育成支援を目的とし、コンサート制作系授業への講師派遣を継続して行った。
【期間】
平成31年4月16日~令和元年7月23日(全14回)
④昭和音楽大学との産学連携事業の実施
産学連携講座「音楽産業概論II ライブビジネスと社会」に対し講師を派遣するなど、人材育成支援を行った。
【期間】
令和元年9月12日~令和2年1月24日(全15回)
*令和2年1月9日「楽演祭vol.4」講師:山崎まさよし/KAN
令和2年1月24日「楽演祭vol.5」講師:奥田民生/岡崎体育
⑤近畿大学文芸学部への寄附講座の実施
ライブ・エンタテインメント分野における人材育成支援および文化振興の観点から、近畿大学文芸学部の協力を得て、「プロデュース論」において寄附講座を開講し、令和元年6月14日から令和元年12月23日まで全6回の講義を行った。
テーマ | 講師 | 所属/職業 |
---|---|---|
スポーツチームのプロデュース | 伊藤慎次 | (株)ガンバ大阪 |
マネジメントとは人のプロデュース!? | 中井秀範 | (一社)日本音楽事業者協会 |
転換期を迎えたラジオの番組編成とイベント | 岩尾知明 | (株)FM802 |
劇団プロデュースとは | 松原利巳 | Fesnet |
番組プロデュースとは | 西田二郎 | 讀賣テレビ放送(株) |
よしもとライブプロデューサー | 奥谷達夫 | (株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー |
(敬称略)
⑥筑波大学情報学群への連携講座「ライブ・コンテンツ論」の実施
ライブ・エンタテインメント分野における人材育成支援および文化振興の観点から、筑波大学情報学群において連携講座を開講し、令和元年4月18日から令和元年6月20日まで全10回の講義を行った。
テーマ | 講師 | 所属/職業 |
---|---|---|
オリエンテーション/ライブ産業の概況 | 中西健夫 | ACPC / (株)ディスクガレージ |
最新のステージ技術 | 吉澤勉 東田高典 |
(株)ヒビノ |
メディアと先端技術 | 小向国靖 | (株)J-WAVE |
メディア・アートとライブ表現 | 石橋素 | Rhizomatiks Research |
映像技術とVRの進化 | 田邊浩介 | (株)NHKエンタープライズ |
メディアとイベント事業 | 横井仁 | (株)TBSテレビ |
音楽制作と初音ミク | 伊藤博之 | クリプトン・フューチャー・メディア(株) |
ライブとしてのeスポーツ | 平方章 宮尾英水 |
ヒラカタ・スポーツ・ビジネス・コンサルタント TOKYO GAME SHOW!!!発起人 |
アニメソングとライブ | 澄川龍一 | (株)エムオン・エンタテインメント |
総括・レポート提出 | 鬼頭隆生 | ACPC事務局 |
⑦その他の講師派遣実績
日 時 | 派遣先 | 講 師 |
---|---|---|
令和元年6月11日 | 早稲田大学(レコチョク寄附講座) | ACPC中西会長 |
令和元年10月4日 | 国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校 | ACPC事務局 鬼頭 |
令和元年10月8日 | 尚美学園大学 | ACPC事務局 鬼頭 |
令和元年10月29日 | 日本音楽出版社協会著作権管理者養成講座 | ACPC中西会長 |
令和元年11月27日 | 駿河台大学 | ACPC事務局 鬼頭 |
(4) ライブ・エンタテインメント事業に関する情報の収集及び提供
①機関誌「A.C.P.C. navi」の発行
会員ならびにライブ・エンタテインメント事業に関わる事業者と情報交換を行うことを目的として年4回機関誌を発行した。
第42号:令和元年7月発行/第43号:令和元年10月発行/
第44号:令和元年12月発行/第44号:令和2年3月発行/
②ホームページの拡充
会員、関係者及び消費者に向けて時事並びに約款等を掲示するとともに、本会の運営状況等の情報開示、寄附講座等の教育事業に関する情報等を掲載し広報の強化を図った。
③FAX NEWSおよびメールの発信
④会報等の収集
(5) ライブ・エンタテインメント事業に関する内外関係機関等との交流及び協力
①「第16回東京国際ミュージックマーケット(16th TIMM)」の制作・運営協力
(一財)音楽産業・文化振興財団及び経済産業省が主催するイベント内のビジネスセミナーおよびショーケースライブにおいて、制作及び運営の協力を行った。また、本イベントは、経済産業省が主導するJAPAN国際コンテンツフェスティバル(CoFesta)のオフィシャルイベントとして開催された。
名 称:第16回東京国際ミュージックマーケット(16th TIMM)
会 場:渋谷エクセルホテル東急/SHIBUYA O-EAST
期 間:令和元年10月28日(月)~30日(水)
内 容:(1)商談会 (2)ビジネスセミナー (3)ショーケースライブ
②日本トップリーグ連携機構(JTL)とのアリーナの有効活用に関する協議・連携(新規)
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うアリーナ新設や、政府が発表した2025年までに全国20カ所のスタジアム・アリーナを整備する地域活性化構想を踏まえ、利用者としての立場からアリーナの有効活用や稼働率向上に向けJTLとの連携を図ることを目的に設立した(一社)Entertainment Committee for STADIUM·ARENA(略称ECSA)において、以下の活動を行った。
➤SPORTEC for LEISURE & GAME 2019
日 時:2019年5月22日(水) 23日(木) 24日(金)
会 場:東京ビッグサイト
内 容:ブース出展
➤第2回JSTAセミナー(一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構)
日 時:2019年7月19日(金)
会 場:共同通信会館
内 容:「スポーツXエンタメ スタジアム・アリーナ活用」
登壇者: | 田山順一(ECSAプロジェクトマネージャー/ACPC理事) 長井延裕(ECSAプロデューサー/ACPC Live Entertainment Lab,副代表) |
---|
➤スポーツビジネスジャパン2019 together withスタジアム&アリーナ2019
日 時:2019年11月19日(火) 20日(水)
会 場:さいたまスーパーアリーナ
内 容:①トークセッション「街中スタジアムはこうして作る~沖縄スタジアム計画」
登壇者: | 中西健夫(ECSA副代表/ACPC会長/ディスクガレージホールディングス代表) 倉林啓士郎(FC琉球フットボールクラブ株式会社代表取締役社長) 上林功(スポーツファシリティ研究所代表取締役/追手門学院大学社会学部准教授) 長井延裕(ECSAプロデューサー/ACPC Live Entertainment Lab.副代表) |
---|
②ブース出展
➤日本スポーツ産業学会ECSA研究会
日 時:2020年1月20日(月)
会 場:早稲田大学早稲田キャンパス
内 容:第1回キックオフミーティング「スポーツXエンタテインメントによるスタジアム&アリーナの価値創造」
登壇者: | 田口禎則(ECSA事務局長/日本トップリーグ連携機構理事 事務局長) 悴田康征(スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付参事官補佐) 桂田隆行(日本政策投資銀行地域企画部課長) 田山順一(ECSAプロジェクトマネージャー/ACPC理事) 長井延裕(ECSAプロデューサー/ACPC Live Entertainment Lab.副代表) |
---|
➤ライブ・エンターテイメントEXPO/スポーツビジネス産業展/地方創生EXPO
日 時:2020年2月5日(水)・6日(木)・7日(金)
会 場:幕張メッセ
内 容: | ①基調講演
|
---|
③Act Against AIDS
協力団体として運営に関する協議に参加した。
(6) ライブ・エンタテインメント事業に関する知的財産権の維持・管理及び保全
一般社団法人日本音楽著作権協会演奏部及び東京イベントコンサート支部と課題について協議するため、定期的に担当者による運用調整委員会を開催した。また、担当役員が出席して定期的に開催される連絡協議会においては、逓減措置の継続に関するに協議を行った。
(7) ライブ・エンタテインメント事業に関する音楽著作物の使用許諾申請及び楽曲報告等の手続代行業務
一般社団法人日本音楽著作権協会との団体協定に基づき、会員が開催する公演で使用される音楽著作物の使用許諾申請、支払、楽曲報告の手続代行業務を行った。
(8) ライブ・エンタテインメント事業に関する苦情処理及び相談
ライブ・エンタテインメント約款を、本会並びに会員社、また各プレイガイド等の媒体を利用して消費者に向けた普及 啓発活動を行った。また、チケット高額転売に関する一般のお客様からの苦情を集約し、関係各所との情報共有を行った。
(9) ライブ・エンタテインメント事業に関する各種代行業務
①保険制度の実施及び研究
②フラワーシップサービスの実施
(10) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
協会が取り組む活動を社会に対して発信していくための広報活動を、ホームページを中心に行った。
役員等に関する事項(令和2年3月31日時点)役 職 | 氏 名 | 所 属 |
---|---|---|
会 長 | 中西健夫 | (株)ディスクガレージ |
副 会 長 | 伊神 悟 | (株)サンデーフォークプロモーション |
専務理事 | 鏡 孝彦 | (株)グリーンズコーポレーション |
常務理事 | 清水直樹 | (株)クリエイティブマンプロダクション |
辻居幸一 | 中村合同特許法律事務所・弁護士 | |
横山和司 | (株)ホットスタッフ・プロモーション | |
若林良三 | (株)ウエス | |
理 事 | 荒木伸泰 | (株)キャピタルヴィレッジ |
上田博之 | (株)サウンドクリエーター | |
岡田 哲 | (株)夢番地 | |
岡本有史 | (株)キョードー東京 | |
加来聖子 | (株)GAKUONユニティ・フェイス | |
後藤新治 | (株)キョードー北陸 | |
佐藤寿彦 | (株)ジー・アイ・ピー | |
田辺 博 | (株)キャンディープロモーション | |
玉乃井欣樹 | (株)デューク | |
田山順一 | (株)ブルーモーメント | |
遠山 豊 | (株)プロマックス | |
長澤通孝 | (株)ウドー音楽事務所 | |
舟津洋輔 | (株)ビッグイヤーアンツ | |
山中達也 | (株)ソーゴー東京 | |
監 事 | 永田友純 | (株)ホットスタッフ・プロモーション |
山崎芳人 | (株)キョードー東京 |