「ライブがしっかりしたアーティストは配信だけではなくフィジカルが売れる」(中西)
「好きな曲を手軽に聴いてもらう配信。アルバムを聴いてもらうためのCD。使い分けが重要」(斉藤)
株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(以下、ビクター)の代表取締役社長であり、一般社団法人日本レコード協会(以下、レコード協会)の会長を務める斉藤正明さんが、今年度の春の褒章において藍綬褒章を受章されました。斉藤さんが果たした音楽産業/文化への多大なる貢献は、業界の誰しもが認めるところであり、受賞のニュースを知った斉藤さんの人柄を慕う人々からは続々と祝福の声が届いたようです。
このように記すと、ACPC加盟社の若い現場スタッフからは、その存在がずいぶんと遠く感じられるかもしれませんが、斉藤さんは今なおコンサート会場に足繁く通い、ライブ・エンタテインメントの動向に対しても敏感に反応する日々を送っていらっしゃいます。今号の対談でも斉藤さんを慕う音楽業界人の一人、中西健夫ACPC会長からのリクエストを受け、パッケージや配信による音源ビジネスとライブ・エンタテインメントをともに盛り上げていく方法を熱く語ってくださいました。