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ACPCでは全国の正会員社を対象に、ライブ・エンタテインメント市場の調査を実施しています。
この調査報告は1989年より始まり、コンサートプロモーターの事業活動およびライブ市場の動向をデータ化した国内唯一の資料として、調査を重ねて参りました。
このたび、2020年の調査データを発表いたします。

<2020年 集計結果>
調査対象期間 2020年1月1日~12月31日
会員社数 72社(前年比+3社)
総公演数 10,637(前年比-21,252/前年比33.4%)
総動員数 10,866,294 (前年比-38,678,756 /前年比21.9%)
総売上額 779億8080万円(前年比-2885億2379万円/前年比21.3%)
※ACPC正会員社が調査対象のため、 日本全体のライブ市場データとは異なります

<2020年の市場概況>
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、プロモーター各社は膨大な数の公演の開催を自粛しました。
2020年の動員数・売上額はいずれも前年比で約80%の減少となり、ライブ産業全体が危機的な状況にあります。
海外アーティストの招聘公演は約90%の動員減のうえ、3月以降はほぼ公演数がゼロとなっています。

会場規模別の動員数は以下の通りです。
スタジアム公演 138.4万人(前年比85%減)
アリーナ公演 235.8万人(同79.8%減)
ホール公演 433万人(同75.3%減)
ライブハウス公演 131.1万人(同78%減)
野外公演 10.2万人(同96.4%減)

オンラインライブを含む「その他会場」の動員数は137.9万人(同40%減)でした。
(オンラインライブの動員数は、有料チケットの販売数を対象に計上しています)

ライブ産業は全国各地で文化振興の担い手となるだけでなく、60万人以上の雇用も生み出していると見られます。
ライブ産業は多くのお客様の移動・飲食・宿泊などの消費行動を伴うため、経済波及効果が大きく、近年の市場の拡大に伴い、各地域の文化・経済活動に大きな役割を果たしてきました。
コロナ禍の長期化により、多数の関連企業やフリーランスの事業者の経営状況は極めて深刻です。各社の事業継続や、これまでの技術・歴史の継承が断ち切られかねません。
「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に沿って、感染対策を徹底した上での公演は徐々に再開されていますが、ライブ産業全体で協働し、政府・自治体・関係省庁などと連携した対策や支援の強化が急がれます。

データの詳細はこちらからご覧いただけます。