このたびACPCでは、公演会場におけるモッシュ・ダイブといった危険行為への注意喚起を行うためのポスターとホームページを作成いたしました。
ACPCとして、危険行為への対策は2003年以来です。ライブ産業の発展に伴い、ジャンルの多様化やボーダレス化が進み、様々なお客様が会場に集うようになった一方で、公演に不慣れだったり、体力的に不利なお客様もいらっしゃいます。来場される皆様に、より安全に公演を楽しんでいただけるよう、モッシュ・ダイブなどの禁止を呼びかけることに加えて、「危険行為の実行者」と「主催者」の間における責任範囲の線引きを行うことで、事故が起きてしまった際のリスク低減も視野に入れています。
公演を主催した会場で事故が発生した場合、事故によるケガの治療費など、実費は施設賠償保険などでカバーが可能です(※事故による責任がある場合に、その責任割合に応じます)。しかし万が一「ケガに対する慰謝料や損害賠償」などを請求された際、主催者が事前に予防策や注意喚起を行っていたかが問われる可能性があります。
今回のホームページとポスターでは、モッシュ・ダイブ・サークル・リフトを筆頭に、危険行為禁止の呼びかけに加えて、以下のテキストで責任範囲の線引きを試みています。
●お客様がこれらの危険行為を行った場合、ご退場いただく場合がございます。またこれらの行為でご自身が負傷された場合、主催者はその責任を負いかねます。
●お客様の危険行為により、会場内で事故や混乱、公演の中断等が発生した場合、危険行為を行ったお客様個人が、賠償の責任を負うことになります。何卒ご了承下さい。