会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

今年は音制連と合同開催。業態の枠を越えた人材育成を目指す初めての試み

2つのセミナーで示されたコンサートプロモーターの役割

会場のMt.RAINIER HALL〜は2階席まで参加者で埋め尽くされた

平成29年度のACPC人材育成研修会が、2月5日から6日の2日間、渋谷と有楽町の2会場を使用して開催されました。今回の研修会で特筆すべきは、日本音楽制作者連盟(以下、音制連)との合同で行われたこと。司会進行を務めた鏡孝彦ACPC専務理事の紹介を受け、登壇した門池三則音制連理事長が開催を告げるとともに、その意義を語ってくださいました。

「プロダクションにとっても現在、ビジネスの中心はライブになっています。特に新人アーティストのライブへの集客は大きなテーマです。そういった意味でも、今日お集まりの若いスタッフの皆さんの感性が必要とされています。初めての機会となるACPCと音制連の合同研修会で、セミナーだけではなく懇親会でも、プロモーターとプロダクションが共存共栄できる道を探っていきたいと思います」。

開会の挨拶をする門池三則理事長

門池理事長の挨拶に続くプログラムは、2つのセミナー。まずは全国の各エリアにおけるプロダクションとコンサートプロモーター、メディアの関係をテーマにしたディスカッションがあり、次にレコード会社の視点から日本の、そして世界の音楽産業の未来を見通す講演(右頁参照)が行われました。両セミナーとも、プロモーターの役割が業態の垣根を越えつつあることを明確に示す内容になりました。最後に中西会長が「今は世の中で流行っているものが、劇的に変化していく時代です。以前であれば、クリスマスやバレンタインより、ハロウィンで街が盛り上がっている様子は想像できませんでした。そんな中で私達も多角的な視点を持たなくてはいけません。今回の研修会は音制連と合同開催になりましたが、色々な立場から一緒に物事を考えられる場が大切だと思います」と締めの挨拶。中西会長の言葉に送られるように、参加者の皆さんは懇親会の会場へと向かいました。


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