「最先端のテクノロジーと音楽」を体験できるフェス
6月3日、つくばカピオ(茨城県つくば市)にて「J-WAVE INNOVATIONWORLD FESTA 2017 Supportedby CHINTAI」(イノフェス)が開催されました。主催はJ-WAVEと筑波大学、企画制作には共催者に加えてホットスタッフ・プロモーションも参加。J-WAVEの番組『INNOVATIONWORLD』のナビゲーター、VERBAL(m-flo)と川田十夢(AR三兄弟)がイベントプロデューサーを務めました。「テクノロジーと音楽の祭典」「未来を考えるきっかけになる体験型フェス」をテーマしていただけあって、小室哲哉のライブを4K360°VRカメラで撮影し、VRライブの生配信を試みたり、きゃりーぱみゅぱみゅのライブは宇宙航空研究開発機構JAXAとのコラボレーション(他のイベントでは海洋研究開発機構JAMSTECも参加)として企画され、宇宙映像を活用した舞台演出を行うなど、「最先端技術をライブ・エンタテインメントにどのように取り入れるか」を実践するフェスになりました。
また、会場のロビーでは、IoT(モノのインターネット)、AR(拡張現実)VR(バーチャルリアリティ)、AI(人工知能)を使ったサービスをプレゼンテーションするベンチャー企業、筑波大学のブースが出展。一番の人気を博していたのはバルコニーを使って行われたドローンの操縦体験アトラクション。20個のスピーカーを埋め込み、着るだけでライブを体感できるLIVE JACKET、振動に合わせて光が変化するペンライト、音楽と歌詞が同期してモーション・グラフィックを生成するスピーカーなど、音楽の楽しみ方を広げるアイテムもありました。
ライブやブースで体験できるテクノロジーについて、じっくり語り合う場が用意されていたこともイノフェスの特徴。学生チームやベンチャー企業が考案したビジネスプランを、イノベーター達に向けてプレゼンテーションする形式の「EDGE INNOVATIONGROOVE AWARD~FINAL STAGE~」(文部科学省主催)、「TDK DREAM PITCH SPECIAL」(J-WAVE『I NNOVATI -ON WORLD』の人気コーナーの公開収録も兼ねていた)もあれば、「2020へ向けて!世界に発信する日本のエンターテインメントとテクノロジー」というコンサートプロモーターにとっても興味深いトーク・セッションもありました。
フェスの形としてはかなり実験的なものでしたが、企業や大学(昨年は会場も共催者である筑波大学でした)の協力を得て、どのように音楽以外の幅広い体験を提供するか―という意味では参考になる点も多く見受けられました。