さらなる需要を見込んで開催。初の総合見本市
多様な出展企業から見えてきた次世代の傾向
7月9日(水)~11日(金)、東京ビッグサイトにて「第1回 ライブ&イベント産業展」が開催されました。この催しはコンサートなどのライブ・エンタテインメントおよび各種イベントの開催に必要な製品・サービスの製造や販売を行う出展社と、ライブやイベントの主催・運営に携わる来場者が一堂に会し、商談を行う総合見本市。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決定し、さらにライブやイベント関連の需要が増加することが見込まれる状況で開催された、日本で初めての試みです。
初回から出展企業は225社。全国から2万人以上が来場し、活況を呈していました。来場者はプロモーターのほか、コンサート制作やPA、照明、舞台制作会社など。他にもプロダクションやレコード会社、各種メディア、企業の広報・宣伝部門、地方自治体などからも参加されていたようです。
出展社の顔触れは実に幅広いですが、会場ではいくつかの傾向が見られました。まず、映像関連の出展企業が多く、大きなブースを設けていること。ホログラム映像や高精細のLEDスクリーン、イベントでの活用が一般化してきたプロジェクション・マッピング映像なども展示されており、現在のライブやイベントにおいて視覚面での演出が注目されている傾向が窺えました。
また、スマートフォンを用いた電子チケットの販売・決済サービスが多様化していたり、これまで主だった無線と異なり赤外線で制御できるペンライト、野外公演で利用できそうな落雷制御システムなど、ライブ・エンタテインメントを運営する側にとって興味深いブースが多数ありました。
今回は中国や韓国、台湾などの海外企業も参加しており、産業展は今後ますます国際化を進めていきそうです。第2回のライブ&イベント産業展は2015年の7月8日(水)〜10日(金)、幕張メッセを会場に、規模を3倍にして開催予定とのことです。