会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

ACPC理事の方をはじめ、経験豊富なライブ・エンタテインメント業界人より、音楽の世界を志す「若き方々への一言」

鏡孝彦ACPC専務理事
(グリーンズコーポレーション代表取締役社長)

「会員社の若き方々に」って非常におこがましいのですが、事務局からの命令なので。まず、僕らの年代でこの世界に入ろうと思った人の大半が、命令されたくない、楽したい、モテたい等、どこかで我儘というか勝手というか、そんな人が多いと思います。特に私より諸先輩の方々は、ほとんどそうではないでしょうか? その分、良い事も悪い事も全て自分に返って来るという経験を通して時代を創って来られた様な気がします。自分自身にリスクをかけるという事でしょうか。リスクといっても金銭だけでなく、時間や人間関係等、諸々が付き纏います。それを如何にプラスにしていけるか? また、自分自身にどう投資出来るか? 与えられるモノ、言われるモノだけをこなしていても何にもなりません。知識を得て知恵を生むのも自分自身にしか出来ません。そして如何にクリエイティブするか?ボーダレスと言われ、構造改革も進んでいるこの世界で、あと何十年もビジネスを続けていけるか? 考えだすとキリがないですが、全ては人間の創り出す一つの考えやアイデアで進んできたと思います。

インディペンデントから始まり、メジャーになる。一つの考えが、組織を動かし、方向性も変えて行く、そして新たな成功を生む。そんな可能性をそれぞれの方が持っていると思います。若い皆さん、失敗を怖れず、ジャンジャン意見を述べて下さい。人生1勝9敗だと、とある先輩も言ってました。音楽がちょっとどうだとかコンサートの動員がどうだとか騒がれる事が多い今日この頃ですが、アーティストが強い気持ちで伝えたいと思い、お客様がそれに共感し共有したいと思う限り、コンサート/ライブという表現の場はなくならないはずです。が、私達はより真剣に真摯に丁寧に、そして大胆に動かなくてはならないのだと思います。若い皆さんのご意見、次の1勝、待っています。


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