音楽の力を信じ「エンタテインメントの出番」へ準備
この場をお借りしまして、東日本大震災に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様ご存知の通り、今回の大震災で受けた被害は、津波や地震の直接的な大きな被害の他、間接的な被害も日増しに広がっております。
仙台市内をはじめ各地の会館やライブハウスは損壊のため閉鎖が相次ぎ、修復作業後の再開のめどが立たず、またコンビニエンスストアなども充分に営業できておりません。そして広域に広がる自粛ムードで新たな公演の予定もたてられない状況です。
しかし、震災からひと月が過ぎ、東北では、身内を亡くされたり被災された方々の辛い気持ちを考えながらも、また、その様な方達のためにも、復興に向けてすでに動き始めております。何でも自粛をしようとする風潮こそが、復興の足かせになる恐れがあります。
ですが、まだまだ続く余震や福島原発問題など、今は心の底から音楽を楽しめる状態ではありません。エンタテインメントの出番は、もう少し先かもしれませんが、我々は過酷な日々を送る方々にひと時の安らぎや元気を与えられる音楽の力を信じ、その準備を粛々と進めております。
今後、徐々に仙台市内を中心に可能な範囲で公演を再開していく予定ですが、沿岸部のお客様からの「行きたいけど交通手段がない」などの声を聞くと、非常に辛い気持ちになります。そのような声への対応など、これから課題は様々な形で出てくることが予想されます。
また、公演を望んでいただいているお客様はもとより、公演の開催に携わってきた関係各社のためにも、早期再開が急務となります。
今回の被害は今まで誰も経験したことのない規模であり、あらゆる正解にたどり着くには、遠回りしてしまう可能性があります。議論も重要ですが、行動に移すことがより重要だと感じております。
そして、震災にあたり全国各地の皆様からの様々なご支援や激励のお言葉など、大変勇気を与えていただき非常に感謝しております。あらためてお礼申し上げます。