会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

Q 4: その他、障害者対応に関するご意見

エリアを問わず、以下のようなご指摘が多くありました。

  • 〈負担が重すぎない範囲での合理的配慮〉など、法律の表現は曖昧で抽象的。その為、運営にあたる我々とお客様の考え方にギャップが生じ、苦情等が今後増えるのではという懸念がある
  • 「法施行に関わらず、個々のお客様で障害のレベル・要望のレベルが異なるため、線引きが難しい。両レベルが比例しないケースの対応に苦慮している
  • 「配慮」ではなく「優遇」を求めてくる方が中にはいらっしゃる一方、配慮を失礼(差別)と感じる方もおられて、神経を使う
  • 事前予約で障害者スペースが埋まった後にお問い合わせがあってもお断りするしかないが、当日想定外で来場された方は、通路などにでも入場していただくしかなく、来場したもの勝ちになってしまっている
  • 身障者を装って不正をしようとするお客さんもいるのは事実。そういった人にどう対応するかも大事な問題だと思う
  • 施設により障害者スペースが様々で困る(専用スペースがある、座席を外して対応など)
  • 古い会館では、身障者への配慮が出来ない施設が多い(場内エレベーターがない、物販スペースまでの導線がバリアフリーではないなど)。施設側の設備義務化を望みたい
  • 規則により、身障者スペースの嵩上げ対応が不可能なホールが多々あり、前方のお客様が立ち上がると見えなくなってしまう。このようなホールではプロモーター側の配慮ではどうしようもない。「あの会場ではこうしてくれたのに、何故この会場は見やすい状況を作ってくれないんだ」とご意見を頂いても、そういうルールなのですみません、としか言えないのが現状。法施行で身障者への配慮が努力義務化されたのであれば、各会場も、消防側と改めて交渉・相談をして、快適な身障者スペースが設置できるようにして頂きたい
  • 現状でも車椅子スペースを利用する方は増えているので物理的にスペースが足りなくなってきている。対応の向上も課題の一つだが、ハード面も今後の課題だと考える

障害者対応は具体的なクレーム・トラブルの事例など、今後も継続して検証を行う予定です。


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