「復興支援」はムーブメントではなく、人生の一部
まず、今回の震災にあたり、様々な方々から、様々な温かいご支援をいただきました。本当に心より御礼申し上げます。
3月11日に起きました震災により、弊社のオフィスは、天井が落ち、壁が倒れ、隣の会社が見える状態になりました。数日間はビル自体、立ち入りが禁止になり、やっと半壊したオフィスに入ったときは本当に皆(弊社社員が)無事で良かったと心底思いました。
現在は同ビルの7階に引っ越しをし、仮オフィスとして業務を再開しております。
今回の震災の現地の人間として私見を述べさせていただきますと、弊社の社員や、東北各都市中央部、山間部に住んでいる、いつもより少しだけ不自由な生活をしている方々は、本当の意味での被災者ではないように思われます。
沿岸部で津波の被害に遭われた方々、地震で家族・親族や家を失い、最低限の生活さえできなくなった方々、福島の原発問題や、余震も続き、不安な中、生活をしている方々が、本当の意味での被災者だと思います。
今、「復興」という言葉が世界に溢れておりますが、その「本当の意味での被災者」が復興するのは正直かなり先になると思われます。
また被災者ではない、東北、関東の方々も今後、その影響を間違いなく受けていきます。
「復興支援」を単なるムーブメントにするのではなく、人生の一部として受け入れ、東北の方々、そして皆さんと、歩みを進めていければと思っております。