3月5日(火) ILMC Association Summit
ミーティングでは以下のトピックが議論されました。
●ライブ・ミュージック産業におけるセクシャルハラスメント及びジェンダーの不均衡
●ブレグジット(イギリスのEU離脱)によるインパクト
●チケット2次流通
●ライブ・ミュージック部門におけるファンディング
一般社団法人コンサートプロモーター協会
サイトTOP>会報誌 ACPC navi>SPRING 2019 VOL. 41>チケット不正転売禁止法」が成立した日本の現状を世界のライブ関係者が出席した「ILMC31」でプレゼンテーション
会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。
ミーティングでは以下のトピックが議論されました。
●ライブ・ミュージック産業におけるセクシャルハラスメント及びジェンダーの不均衡
●ブレグジット(イギリスのEU離脱)によるインパクト
●チケット2次流通
●ライブ・ミュージック部門におけるファンディング
「チケット2次流通」セッションにおいては、1月に立ち上がった団体FEAT(Face-value European Alliance for Ticketing)による転売対策の取り組みが紹介されました。続いて、チケット不正転売禁止法が成立した日本の状況をACPCよりプレゼンテーション。①:3~4年前に転売サイトがTVCMを打ち出した頃から転売対策を強化したこと、②:サイトを介した高額転売が安易に横行してしまうことは、チケットを購入する消費者、特に若者にとって脅威となること、③:ライブ・エンタテインメント議員連盟に、チケット流通を取り巻く音楽産業の窮状を訴え続けたことと、「高額転売NO」キャンペーンを打ち出したことで、超党派の議連が立ち上がったこと、④:ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピック等のスポーツイベント開催にあたり、音楽業界だけでなく、スポーツ団体などの協力も得られたことで、法成立が加速したことを説明。加えて、規制法成立に伴い、今後はユーザーへの啓蒙活動や2次流通基盤の整備等の取り組みを行っていくことも併せて紹介しました。
ILMCでは、3日間の日程で計30以上にも及ぶワークショップ、パネルディスカッションが行われました。ここでは、参加したセッションより2つを抜粋してレポートします。
“ミュージック・ツーリズム”における価値の提供とは?をテーマに、音楽の魅力とは何か、目的地が提供できる価値は何か、その双方が組み合わさった時の強みや、双方の価値を相殺しないエコシステムなどについてのワークショップです。音楽産業は、この価値をいかにビジネス化できるのか、という課題に参加者からは活発な意見が挙がりました。
ライブ・エンタテインメントにアクセスする障害者の環境を改善する活動を行っている慈善団体「Attitude is Everything」のワークショップ。障害者はチケット購入に際して「何」を必要としているのか、会場にアクセスする際に「何」を必要としているのか。それらの「何」に対して、事業者は「どのように」対応しているのかを、配券担当者や会場の運営目線からディスカッションが行われました。
EUでは障害者のライブ参加を積極的に促す団体も設立。左写真はその取り組みをプロモーションするためのもの