会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

Q1:通常行っている障害者対応はどのようなものですか?

    会場の条件などによる差異はありますが、おおむね以下の対応が行われています。

  • 障害者スペースをご利用希望の場合、事前にご連絡をいただけるようチラシなどの広告物、ホームページ、チケット券面などで呼びかけ
  • 事前にお名前、ご連絡先、座席番号、身障者スペース希望の理由、症状等の確認
  • 車両の有無の確認
  • 車椅子スペース・車椅子用駐車場などの予約受付
  • 車椅子券、付き添い席券の販売
  • 車椅子の来場者リストを作成し、当日会場へ持参
  • 障害者スペースの嵩上げ
  • 野外会場などではスロープの設置
  • 観覧位置までの誘導
  • 対応後、リストへ実際の対応などを記入し、カスタマー担当と共有

お客様には通常の指定席券をお買い求めいただき、当日来場されてから障害者スペースにご案内する場合と、当初より障害者スペース席としてチケットを販売する場合で分かれます。付き添いの同行者は「原則1名まで」の回答が多数でした。

プロモーターの回答 ※内容・地名ともに一部を抜粋

  • 「車椅子だとどうしても移動に時間が掛かってしまうので、通常より早くご入場頂く。会場によっては車椅子専用の出入口を設ける」(北海道)
  • 「車椅子ご利用でチケット購入希望の場合、購入前にご連絡を頂き、販売は当社の電話予約でのみ受付し、当日の状況を説明する」(東北)
  • 「車椅子スペースからステージが見えづらい会場の場合、チケット購入前にお問い合わせをいただけるよう呼びかけている」(東北)
  • 「お客様からの申告・依頼があった場合は電源の用意も行なう。人工呼吸器等の医療器具の電源の場合や、電動車いすの充電の場合もある」(関東、中国・四国ほか)
  • 「事前申請の呼びかけはしていないが、お客様からお問い合わせがあった場合はリストを作成している。各会館の身障者スペースでご覧頂き、見切れを事前に確保できる場合は席の売止めを行う(前の列の方が立つと見えないので)」(関東)
  • 「車椅子だとどうしても移動に時間が掛かってしまうので、通常より早くご入場頂く。会場によっては車椅子専用の出入口を設ける」(北海道)
  • 「車椅子用スペースのある会場はそちらにご案内するが、ライブハウスなど予めスペースが無い場合は、フロア後方か最前上下のスピーカー前近辺などにご案内する。もちろんお客さんとお話して納得して頂いたうえです。ただし事前にご連絡を頂いた場合、もしくは開場前に来て頂いた場合の対応で、他の方が入場された後では、その時点での最良の場所に案内するのが限度」(中部)
  • 「入場列、グッズ販売の列に長時間並ばなくてもいいように対応。スタッフによる座席の案内、終演後座席までのお迎え」(関西)
  • 「特別に障害者の方に事前連絡を呼びかけることはない。障害者の方のほうが慣れていらっしゃって、連絡なしに来場される方が断然少ないのが現状。車椅子スペースは1F最後方の会場が多いので、平台箱馬で高くして前の方が立ち上がっても見えるようにしている。視聴覚障害者の方への特別な配慮はないが、お席までの誘導は行なっている」(九州・沖縄)

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