チケット転売サイト増加による問題の深刻化
- スマホやパソコンを用いて、誰でも簡単にダフ屋行為が可能に
- ボット(=チケット大量購入用の不正プログラム)を悪用したチケット買い占め
- ファンが欲しいチケットを購入できなかったり、高額に吊り上げられたチケットを購入せざるを得ないケースが急増
- チケット転売に味をしめたファンのダフ屋化
- お笑い、プロ野球、大相撲、テーマパークなどもネットダフ屋の標的に
- 転売サイトの売上は、音楽業界の売上減少につながる
一般社団法人コンサートプロモーター協会
サイトTOP>会報誌 ACPC navi>SUMMER 2017 VOL. 34>公式チケットトレードリセールサービス 「チケトレ」が6月1日に正式オープン
会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。
高額転売によるユーザー搾取は、ライブ参加回数やグッズ購入の減少を招くだけでなく、若年層のユーザーへの影響が大きいことも深刻です。所得の高くない、若い世代のファンがライブ市場から締め出されたり、金銭を得るために違法ビジネスへ接近するケースも報道されており、若年層への悪影響は音楽産業の未来にとっても大きなマイナスです。
これらの対策は、主催者のコスト増加やユーザーへの負担が避けられない場合もあり、抜本的な対策として、ネットダフ屋の法規制が求められます。ダフ屋行為そのものは各都道府県の迷惑防止条例で禁止されていますが、ネット空間におけるダフ屋行為を直接規制する法律は存在しません。
ネットダフ屋の法規制に向けては〈転売サイトを介した高額転売は、営利目的のダフ屋行為である〉と定義できること、そして〈やむを得ない事情で公演に参加できなくなったユーザーの受け皿〉などが必要とされており、両方の条件を満たすことが可能となる、業界公式のリセールサービスが求められていました。